2020/12/27

一日10匹分のネズミの栄養

日経夕刊(12/17)で舞踏家の麿赤児兒氏がヌイグルミのこと書いていて
あの麿赤兒氏にもこんな一面があるのかと思った。
20代の頃、彼のファンだという友人に連れられて
一度舞台に行ったことあるのだけれど
とても理解しがたかったし
その後普通にお顔をだして演じてるドラマなどで見ても
ちょっと怖そうなお顔付なので
旅先にも連れて行くという
かわいいヌイグルミエピソードに微笑んでしまった。

もちろんそんなにかわいいヌイグルミだから
きちんとお名前(チャンスとガボ)もついている。
私も(ご存知の方もおられるけれど)いろいろ名前つけます。 
よくブログに登場するのはマチ子という車。
来年で25年目かなぁ、元気に走っている。
毎日使う鉄瓶にも鉄美と名付け
洗濯機にはドラえもん。
う~ん、どれもそのまんまやん・・・

麿赤兒氏にしてもマチ子たちにしても
結局擬人化してしまうから名前が付くのか
名前が付くから擬人化してしまうのか。
とにかく話しかけてしまうことになる。

命名した外猫の蒼は顔にできてる湿疹がかゆく
それを後ろ脚で必死にかくから
もうボロボロのお顔になってかわいそう。
やはり新聞からの情報ですが
栄養学的に猫は一日ネズミ10匹分の栄養が必要とあり
『10匹? 栄養学的? ネズミの栄養ってなに?』
とこれも私の理解には及ばず・・・。
「だいたいネズミ10匹は食べられないよねぇ」
と猫飯を大匙2杯くらいしか食べない蒼に話しかける。
猫飯もいつも作れるわけでないから
キャットフードも食べさせてますけれど
栄養つけさせなくては。

2020/12/24

実験なのです、私には。

今年の1月からチャレンジしたべったら漬け。
今年もやってみることにしている。
前回3回やったのだが、毎回違うやり方だった。
学習力のない私は、結局
(どの方法が良かったかぁ?)
とさっぱり覚えていなかった。
とにかくまず塩漬け。
新鮮な大根はあっという間にたくさんのお水がでます。
その3日ほどつけている間に甘酒づくり。
呼び水で塩抜きして、半日干して
出来上がった甘酒に砂糖とみりんをプラスして本漬け。
うまくいきますように。

お隣K先生からたっくさんのレモンを頂戴しました。
うちにもレモンの木があるけれど
剪定が下手なのか、たくさん花は咲くが、
今年は3個しかできなかった。
ほんとは「ください」っておねだりしていただいたのでした。
ジャム作った。パンもヨーグルトも食べないけれど
作ってみたかったのでした。
実験です、台所仕事は。

麹付けが終わり(4日目)食べてみる。
う~ん、塩抜き時間が短かった、ちょっと塩辛い。
甘さはほどほど(夫からは「もっと甘くならないの?」)
べったら漬けと思わないで食べてください。
漬ものとしては十分おいしいと思うけれど。
実験です、台所仕事は。



2020/12/20

ひとり温泉いきました 28 その4

まだ温泉の話終わっていないのです。終えます。
2泊3日、最終日の朝、新湯に入りに行きました。

こちらは透明な温泉、浴槽ひとつです。
前回立ち寄った時、すっごく熱かったけれど、
今回は、あれぇ、入れてしまった。
もっと長く入っていたかったが新幹線までの時間を考えると
のんびりもできず、番台の叔母さまにも
「今日ぬるいでしょ、もう出るの?」と言われてしまった。
しかし結局この叔母さまのお話伺ってしまい
長居したことになる。
新しい風呂ではもうお仕事をなさらないとおっしゃっていた。
閉鎖は残念だけれど、とにかく老朽化。仕方がない。
写真にはおさめなかったが、叔母さんに「見て」と再び浴場へ。
建物を支えている浴場の真ん中の柱が真新しい。
最近取り替えたばかりだという。
「あら、まぁ」11月いっぱい持ちそうもなかったのねぇ。
番台に座られる叔母さまたちは両方で4人くらいおられるのかな。
長い間ありがとうございました。

ところで、私は日頃『女はケツである』と
お尻の大切さ、美しさを重要視しているのですが
下北の叔母さま方のお尻のしっかり度に驚きました。
こちら横浜のジムで遭遇するお尻は
若い方でも肉はなく、張りがなく、
ぼ~っとお尻だけ見ていると
80代か30代かさえわからない。
(肌の若さでわかるか)
でも下北でご一緒した方々はすばらしかった。
時間的に若い方はほぼおられなく
私より年配の方とばかりであったが
きちんとした肉付きの美しいお尻に感心してしまった。
坂をのぼったり、畑仕事をしたりなさったお尻。
この浴場を利用するのにも
足腰しっかりしていなければだめだものね。

書ききれなかったエピソードはまだありますが
下北のお話は終わり。
お世話になったホテル・宿の方、楽しかった。
役場のU○○さん、村民に愛されて頼りにされていた。
また行きますから、山、案内してください。
(最初のコンビニまでは15キロは走ると一言ほしかった!)
むつ市のスーパーの店長、また何か注文します。
おいしいもの送ってくだされ。
わいどの木の奥様、まな板の手入れしています。
ありがとうございました。

2020/12/13

下風呂温泉のさつき荘は独自の路線をいっていた

2泊3日の2泊目に泊まったさつき荘ですけれど
この宿について書くべきか書かないべきか悩む。
その理由のひとつにちょっと変わった(?)ご主人から
「書いてくれてもいいが宣伝してくれなくていい」
というのがあったものですから。
ブログは備忘録なのでちょっと書いておきます。
ご主人が私のブログをお読みになるかわかりませんが
こうして下風呂から帰ってから何日か経っても
インパクトの大きかった出会いだったと思うから。

お風呂は最高ですよ。
白濁ですが、以前は日によって黒くなったりしたそうです。


私より10歳くらいはお若いご主人だと思う。
2013年の立ち寄り湯で寄らさせていただいたときも
そして今回も印象としてはちょっとこわもて。
とっつきにくそうだが明るく挨拶をする。
今日の泊り客は私ひとりという。
お部屋とお風呂、トイレなど案内されて
「夕食は下のお食事処にいらしてください」とのことだった。

旅行先での夕食、ホテルだったら外に食べに行くとか
夕食付宿泊は大きなホテルなら併設レストランとか
お部屋出ししてくださるとかいろいろだ。
夕食付きでコンパクトなここのお宿のようなところとか
民宿みたいなところだと
ことに宿泊客が私だけ(もしくは私たちだけ)となると
私ももう何度か体験しているので慣れているが
「宿の方のお話を聞く」ということも
夕食に含まれることがあるのだ。
もちろん相手などしない(してくれない)ところもあったが
それが面倒でお嫌な方はお話したくないモードを
かなり強く出さないとだめかもしれない。
私はま~ったくいやではないので
いつもモグモグ、ふむふむとやっている。

とにかくいろいろ聞かせていただいた。
6時からスタートして「ごちそうさまでした」
と部屋へ戻ったのが8時半過ぎていたのだから。

このお宿は、というかご主人は先にも書いたように
ちょっと偏屈なところがある。
温泉郷が力を入れる鮟鱇まつり(今年の広告)に参加しない。
旅行サイトにも登録していない。
もちろん go to なんてやっていない。
もっとひどいことには(失礼っ!)年末年始も閉めてしまう。
(今年はどうかわからないけれど過去はそうでした。
 違っていたらごめんなさい)
欲がないといえばそうなのかもしれない。
ご本人曰く「一日2部屋お客さんがあればいい」
それはご主人一人でやっておられるからだが
それで「たまにパチンコへ行かれればいい」と。


写真でもお分かりと思うが、作りにもこだわりがありそう。
でもご本人はそうはおっしゃらない。
こだわりの作りのせいかはわからないが
バリアフリーなんかにもなってなく
2階へあがる階段も(ちょっと急かな)と感じたし
お風呂へ行くのも大変だから
足腰がしっかりしてないと宿泊できない。
そんなお宿です。

ただずっと話を伺うとわかるのだが
下風呂愛は大きいのですわ、この方。
ちょっと怖そうなので
気後れしてしまうお客さんもいるだろう。
しかしご主人はたぶんすっごくシャイで
あちらもお客さんを探っているのかもしれない。
彼自身が下風呂を愛しているのはもちろん
いらしてくださるお客さんが下風呂を愛してくれるか。
それを重要に考えておられる印象がした。
最たる発言は
「また来てください。うちに泊まらなくてもいいけど
 下風呂好きならまたいらしてください」

翌朝のチェックアウト時、どちらへ行かれるかと聞かれた。
八戸から新幹線なので、その前に○○に寄ると返答した。
「そこでサバ、食べられるといいですね」
しんどい長距離運転をしながら思った。
(偏屈で面倒な人だったな、嫌いじゃないけど)
ようやく昼頃目的地に到着したらなんと定休日だった。
サバも食べられず、それどころか新幹線まで
2時間近くどうしていいか途方にくれ
彼にどうしようとメールした。
残念なことにリアルタイムで返信はもらえなかったが
新幹線に乗る直前に返信が届いた。
それには
「これは又下北へ来てと言うことだと思います。
 トラブルのある旅行も楽しんで」
とあった。
この文面を読んで、私は彼のこと嫌いじゃない、
いや、むしろ好きになった。 

2020/12/09

コンビニは近くになく…

コンビニエンスストア。コンビニ。
私が中学生の頃に日本上陸したと記憶している。
セブンイレブン。
今、若い人にセブンイレブンが文字通り
朝7時から夜11時までの営業だったと話すると
「えっ? 24時間でないの?」と結構驚かれる。
我が家の近くにも徒歩5分圏内に3~4店舗あり
文字通りコンビニエンスだ。

U○○さんに「海峡サーモンをみやげに買いたい」と
伺うと「むつの方へ走っていって一番最初のコンビニ。
ファミリーマートの横の土産物店に売っている」
と教えてくださった。
 ヒバ実験林と奥薬研に行くのには
『むつの方へ走る』ので寄れるなと思い
U○○さんや周りにいた方に別れを告げて出発した。

しかし…行けども行けどもないのである、コンビニ。
あきらめて国道をそれて奥薬研に行き
次の目的地へと再びハンドルを握る。
すっかりコンビニのこと放念し
むつ市街地へ国道を走っていくとファミマが!
(?? まさかっ、ここか?)

そう、ここでした。一番最初のコンビニ。
確かに横に土産店があり海峡サーモン売っていた。
「下風呂の方から車で一番最初に見かけたるコンビニ
 その横の土産物店と紹介された。
 まさかこんなに遠くまで走るとは思わなかった」
と話したら店員さん二人ともしばらく考えて
「最初のコンビニ? あぁそうかも。
 ここまでコンビニないかもねぇ」

この日、風間浦に戻る前にさらに先、
大間の方へ車を走らせ村役場のある
易国間(いこくま)という集落のわいどの木
というヒバ加工会社のお店に寄ったのだが
そちらの奥様がおっしゃっていた。
「通販の支払いのコンビニ払いなんて大変なの。
 車で25キロ行かないとコンビニないのだもの」
易国間から25キロ、下風呂から15キロのコンビニ。

コンビニはモノを買うためだけでなく
今やありとあらゆる機能を持っていて
私自身買い物よりコピーとかチケット
そして当然支払いもだが
そういう利用の方が多いと思う。
コンビニ払いは便利と思っていた。
銀行の窓口で待たなくてよくなった。
しかし多くの払い込み用紙が金融機関対応しなくなり
かえって過疎地域ではその支払いが難しいことを知る。
そうなるとどんな小さな村にもあるゆうちょ。
ゆうちょならかなり過疎地域に行ってもあるから
ゆうちょで支払えると良いわねぇ。

2020/12/07

ひとり温泉いきました 28 その3

翌朝チェックアウトしオープン準備の浴場を覗くと
5~6足の靴が見えるので中へ入ってみた。
思い切って「Kさん、U○○さん、いらしてますか?」
と伺ってみた。「U○○? 今日は来ないな」
一応私が何者かをお話すると
「今電話して呼び出してみっからよ」
「いえいえ、お忙しい役所の方にいくらなんでも」
「いいんだ。田舎の役所なんて忙しくないからよ」
とおっしゃるも、その方はどうも役所の方でなかったらしく
というのは、そのうち本当に役所、あっ役場ですね。
役場の方がいらしてその方が電話してくださった。
「K、すぐ来ますからって」と役場の方。
「中に入って待ってて。中見ていき」と先出のおじさん。
「えっ? いいんですか?」
お風呂場からはヒバの良い香りがする。
そのうち「写真いいですか? アップしないから」
「うん、うん、しないで」
(おじさんアップが何かわかっていたか疑問)
というわけで12月に入ってからブログにしたのはそのため。
ちょうどお湯がチョロチョロと入れられ始めた。

そしてK・U○○さん、現れる。
なんだか旧知の友だちのようであった。
いろいろお話したが「今度いらしたら山案内しますよ」
と言われたのが一番うれしかった。

彼を呼び出す電話をかけてくださった役場の方が
この新しい浴場を手掛けた方で
私の素朴な疑問にこたえてくださった。
写真にはおさめなかったが、ここには食堂も併設され
そこのテーブルはすばらしいヒバの一枚板。
私はずっと車で走ってきて
(ヒバが特産というけれど、どこにヒバ?)
とずっと思っていたのだ。そう話すと
「奥薬研に実験林があるからそこを見ると良いですよ」
これから奥薬研の温泉に行こうとしていたので寄ることにした。

ヒバ 葉っぱがかわいい。
伺ったご説明がわかりやすかった。
「常緑樹は松・杉・ヒバ。松の葉は…」なるほど。これで理解。
「松も杉もわかります。そうでないのがヒバということですね」

この後だ~れもいない無料の露天風呂かっぱの湯に入る。
奥に置かれているのがかっぱさん。

ひとり温泉いきました 28 その2

海辺の駐車場に車をおき
ホテルの扉を開けたときの硫黄の香り
「あぁ、下風呂のにおいだ」とうれしかった。
早速共同浴場に行くことにした。
到着した日は新湯はお休みで大湯だけ。
壊されちゃうのだろうな、この建物。
大湯は熱い奥のお風呂とすこしぬるい手前のお風呂とあります。
このキャラクターは鮟鱇です。「あんきもん」というらしい。うちにもいる。

宿へ戻ってフロントの方にお話を伺うと
偶然にも明日は12月にオープンする共同浴場
(2つの古い浴場を11月閉鎖し、
 翌日12月1日に新しい浴場がオープン)
そちらに初めてお湯を通す試験日だそうだ。
「だから明日は2つの共同浴場は臨時休業なのですよ」
あらら。良かった2泊3日にしておいて。

そして先のブログに書いた商工会の方とのやり取りをお話した。
「誰ですか? その役所の担当は」
「Kさん というご苗字だったかと。一応名刺持ってきてはいますが」
「U○○(下のお名前)さんかなぁ。たぶんそうですね。
 今日も新しいお風呂に来てたと思うし、よくこの前走っているし。
 連絡取ったらいいと思いますよ」
とは言われてもなぁ~とまだ躊躇。

お夕食
アワビも、鮟鱇のともあえも、名物いか刺身も
大間のマグロも、ホタテも、おいしかった!

2020/12/05

ひとり温泉いきました 28 その1

では、なぜ今回(このご時世)3度目の下風呂温泉へ行ったのか。
「ひとり温泉 27」の長野編にも書きましたが
私、facebookの日帰り温泉同好会に入っており
その投稿で下風呂温泉郷にある2つの共同浴場が
11月に閉鎖されることをいつだったか知らされた。
とはいえ、遠いし、旅費も…と思っていたところ
JRのトクだ値(50%オフ)を知っていく気になった。
せっかくだから2泊することにした。

Go to なんてやってそうな宿はないことは覚悟。
でもあったのね、1か所。ラッキー!
ホテルニュー下風呂がGo to使えた。
そしてもう1か所は前回の宿泊時
めぐり湯で立ち寄らせてもらった宿。
改装したばかりであの時に
『次に来るときはここに泊まる』
と決めていたさつき荘にした。

先のブログにこの温泉郷は4つの温泉源と記した。
白濁の「大湯」、透明の「新湯」
これが2つの共同浴場に引かれており、
いくつかの他の宿にも引かれている。
そしてやはり濁り湯だが大湯とは違うもので
「浜湯」と名付けられていて
それがAとBの2つあり、これで計4つになるが
Aがホテルニュー下風呂、Bがさつき荘。

こうして3度目の訪問となったのだが
下風呂へのアプローチはすべて違う。
1度目は新青森まで新幹線、青い森鉄道で大湊
そこでレンタカーを借りた。
2度目は函館からフェリーで大間へ入り
バスで下風呂へ。
今回は八戸まで新幹線。そしてレンタカー。

しんどかった、運転。
昨年のハワイ島並みにしんどかった。
広いな青森。寒いぞ青森。

早朝上野から新幹線に乗り八戸へ9時ちょっとすぎ到着
蕪島神社へちょっと寄り道。

そこからまず三沢に行く。
三沢にもいくつかお風呂があるが平畑温泉に寄る。
町中なのでお客さんも多い。
ちょうど昼時なので通り道どこかでお昼を
と思ったが考えが甘かった。
地方都市はすぐ田舎道となる。
結局全く見つけることができず
原子力の村、六ケ所村を走る続けることになった。

次に寄った温泉は下北半島の細い首の真ん中あたり
美しい菜の花やにんにくで有名な横浜町のよこはま温泉
着いたときはみぞれで寒かった。
かなり疲れていたがよこはま温泉でリフレッシュした。

さらにここから1時間半から2時間の道のり。
下風呂へ着いたのは16時ころとなり
空腹も通り越し…であった。

2020/12/04

ひとり温泉 その前に 2

2度目の訪問後も何度も下風呂行きは考えた。
しかしとにかく遠い。ということは旅行代もかかる。
あ~だ、こ~だと考えていて行動できず
結局それから6年以上を経ての今回の訪問だったが
そのあいだにもちょっとしたことはあったのだ。
そのちょっとしたことが、
結局今回の旅でも思い出につながった。

あ~だこ~だと思っていたのは
数日滞在してお風呂を堪能というのとは別に、
村や漁のことが知りたいと思っていたのだ。
とはいえ、先に書いたような村なので
連泊しても日中どう過ごせばよいのだろうと思っていた。
他に尋ねたいこともあって商工会に一度メールをだし
「こんなところがありあすよ」と丁寧にお返事をいただいた。

そんなやり取りのあった翌年だったと思うが
飯田橋で物産展をやると商工会のfacebookに投稿があった。
ふのりをわざわざ取り寄せなくてもと出かけて行った。
販売してくださってる方に
「以前商工会の方とメールやり取りしたことがあって…」
とお話したら「あっ、それ自分です」とおっしゃる。
「あらまぁ、結局まだ行ってなくてごめんなさい」
そんな会話をしてさらに翌年、それは昨年のことだが
池袋の物産展でも彼に再会した。
一緒に販売に立っていた女性が
私に他に販売している産物について説明してくれたのだが
「いいの、いいの、しなくて。もうこの方何度も来てくれてる」
(って、まだ2回ですけれど)

今回訪問するにあたり、彼に連絡しようか迷った。
でも連絡をもらっても困るだろうなと思い
私は連絡することなく下風呂へ出かけて行った。

ひとり温泉 その前に 1

私がこよなく愛する温泉郷が青森にある。
初めてそこを訪れたのは東日本大震災のあった2011年6月。
JR東日本が一日1万円で新幹線も利用できる切符を売り出した。
駅に貼られていたポスターを見て
一番遠くまで行ってみようと思った。
最北の駅を調べる。大湊、下北半島かぁ。
マグロで有名な大間、恐山を巡ろうと思った。
ネットで恐山近くに温泉郷があることを知り予約。
温泉郷自体は10分くらいで散策しつくせる
坂道のあるものすごく狭いエリアなのだが
4つの温泉源がある豊かな温泉地だ。
漁村でもあるこの集落は
大きくとか新しく変化することなく
だからと言ってレトロというのでもない。

初めて泊まった宿の安くておいしい食事
(確か8000円夕・朝食付き。
 予約時に10000円と迷ってると言ったら
 「女性でしたら8000円で十分よ」と。
 夏なのでイカ三昧。調理方法も教わる)
下風呂を好きになったのは
この女将によるところも大きかったかとも思っている。
そして何より気に入ったのが
白濁で円やかな硫黄の香りのお風呂。

温泉源の豊かさや料理自慢の各お宿
そういったことは帰宅してからネットで知ることになる。
どんな時期に訪れてもおいしい料理を提供しているが
なんといっても冬の鮟鱇が売りの温泉郷。
私は2年後の2月に夫とともに訪れ
鮟鱇づくしを堪能した。
お宿はまた別のところで、こちらでも
 大変大変良くしていただいた)

開発とか発展には無縁そうな温泉郷
ということはいつか、つまり
今経営してくれている女将や主人が廃業を選択したら
滅びてしまうのではと思える温泉郷なのだ。
2度訪れて何とかこの村を応援したいと思った。
とはいえ訪れる以外はどうしたら…
ということで漁協生産の名産品のひじき・ふのり
(これがまたコスパ良いのです)
これらを購入。
まな板を、やはり青森名産の香り良いヒバにした。