2023/10/27

「お確かめください」と言われ確かめようとしたら止められた

もう何年振りだかで銀行の窓口でお金をおろした。
コンクールの賞金やスタッフ代など合わせて
かなりな金額のお金、しかも新券で準備するので利用した。
で、つつがなく払い出しとなり、
トレーの上に札束と封筒一枚が出てきた。
「お待たせしました。どうぞお確かめください」
とカウンターの向こうのお姉さまがおっしゃった。
「あの券種を書いた紙、見せて頂けますか?」
(1万円札〇〇枚、5千円札〇〇枚とか書いた紙)
「こちらですか? はい、どうぞ」
と渡される。そして私
「あの、ここで数えていいんですか⤵?」
とお札を数えるジェスチャーをした。
するとお姉さま、驚いたようで
「いえいえ(と手を振り)、機械が数えておりますから」
とおっしゃった。
「そうですか。お確かめくださいと言われたので
 ここでお確かめするのかと思いまして」
「機械がやっておりますので確かだと思いますのでね」
「つまり私は、ここで数えて確かることはせず、
 その機械を信じて帰れば良いということですね」
と、しゃべりながら
(なんでこんな話をしてんだぁ~)と思った。

夫に一緒に行ってもらったらウケたろうなぁ。
当初は金額が大きかったので夫は
「一緒に行こうか?」と言ってくれていた。
いやいや大丈夫、大丈夫と一人で行った。
彼が一緒に行ったらウケたろうというのは、
夫は大学卒業後、数年銀行の勤務歴があり、
手首をしゅわんしゅわんと動かして
新札をトランプのように広げ
5枚ずつですか、数えることができるのだ。
「お確かめください」と言われて
皆の前でそれやったらうけたろうなぁ。

2023/10/21

感動のコンクールでした。

一分一秒を惜しんで準備してきたコンクールも終わりました。
事務方としてはまだまだ仕事は残っているけれど
公にできる忘備録としての私のこの徒然日記に
今回の日本・スペインギター協会創立50周年企画
『第41回スペインギター音楽コンクール』 のことは
ちょいと書いておかなくてはなりません。

主軸として働いてくださった会長はじめ数人のスタッフとは
連日連夜メールや電話のやり取りが続きました。
私はごくフツーの(と自分で思っている)生活時間だけれど
つまり~⤴、夜が来たらなるべく日をまたがずに就寝。
うちは朝がもともと早く5:45に朝食。
これをな~ん年もやっております。
しか~しです、協会の仕事はそうはいきません。
皆さま深夜に活動し、深夜にメールのやり取りがある。
進捗状況が気になって眠りの浅い私は
1:30とか2:30とかにメールチェックをし
再び寝ることもあるが、仕事を再開という日も多かった。
(う~ん、まるでコンビニみたいだな、24時間営業だ)
というのが実感であった。
深夜に動いてもかまわないのだが、
私は子どものころから夜の能力が俄然落ちるのです。
とにかく座ると眠くなる、まったく頭が働かない。
眠いのだから寝る、テスト勉強などできない日々でした。
(実際よくわかっているスタッフからは
 「安藤先生からのメールは圧倒的に午前中」と言われた)

話がそれてしまいました・・・

通常の第2次予選・本選を14日土曜日に行い、
アランフエス協奏曲で競うグランドファイナル(以下GFと略)を
翌15日日曜日に行いました。
私はスタッフなのでGFの模様を会場内では聴けません。
午前中に行われるリハーサルが聴ければといいなぁ。

リハーサルの前にPAチェックがあり、
それにはGF進出者でない人が弾いてくれたのだけれど
その音を聞いた瞬間に涙があふれ出てきた。
何故涙があふれ出たのかは自分でもよくわからない。
今グダグダとその理由を書くとしたら、
日本初のコンチェルトコンクールで
これから世界へ羽ばたくギタリストたちに
最高のステージを皆で準備しようとしてきたし、
今、目の前でその青年がニコニコして弾いている、
それを見て涙がでたのでしょうか。
大好きなアランフェスが聴けたからでしょうか。
『この音が、この曲が聴きたかったんだ』
そう思ったのも事実です。
その後の3人のリハもほぼ聴くことができ、
3人のギタリスト、そして何より彼らを支えてくださった
世界一のオケ、プロのメンバーの圧倒的な演奏に
深く、強い感動を与えられたと同時に
感謝の気持ちは言葉では言い表せません。
さらにさらに、この2日間を支えた1日目のスタッフ23名。
2日目29名にも本当に本当に感謝しております。
こちらも言葉にはできないくらいの感謝と感動です。
ほんと、皆さま、精一杯力を発揮してくださいました。
お客様も大勢いらしてくださったとこちらも感謝です。
ありがとうございました。

2023年10月の日本ギター界にすばらしいイベントがあって
それにかかわることができたこと。
私の人生でも大きな大きなことでご縁だと思います。

これを聴きに来なくってこれを読んでいるあなた!
すっごく残念でしたねぇ。
いやぁ、ザンネン、残念でしたよ。