2020/12/04

ひとり温泉 その前に 1

私がこよなく愛する温泉郷が青森にある。
初めてそこを訪れたのは東日本大震災のあった2011年6月。
JR東日本が一日1万円で新幹線も利用できる切符を売り出した。
駅に貼られていたポスターを見て
一番遠くまで行ってみようと思った。
最北の駅を調べる。大湊、下北半島かぁ。
マグロで有名な大間、恐山を巡ろうと思った。
ネットで恐山近くに温泉郷があることを知り予約。
温泉郷自体は10分くらいで散策しつくせる
坂道のあるものすごく狭いエリアなのだが
4つの温泉源がある豊かな温泉地だ。
漁村でもあるこの集落は
大きくとか新しく変化することなく
だからと言ってレトロというのでもない。

初めて泊まった宿の安くておいしい食事
(確か8000円夕・朝食付き。
 予約時に10000円と迷ってると言ったら
 「女性でしたら8000円で十分よ」と。
 夏なのでイカ三昧。調理方法も教わる)
下風呂を好きになったのは
この女将によるところも大きかったかとも思っている。
そして何より気に入ったのが
白濁で円やかな硫黄の香りのお風呂。

温泉源の豊かさや料理自慢の各お宿
そういったことは帰宅してからネットで知ることになる。
どんな時期に訪れてもおいしい料理を提供しているが
なんといっても冬の鮟鱇が売りの温泉郷。
私は2年後の2月に夫とともに訪れ
鮟鱇づくしを堪能した。
お宿はまた別のところで、こちらでも
 大変大変良くしていただいた)

開発とか発展には無縁そうな温泉郷
ということはいつか、つまり
今経営してくれている女将や主人が廃業を選択したら
滅びてしまうのではと思える温泉郷なのだ。
2度訪れて何とかこの村を応援したいと思った。
とはいえ訪れる以外はどうしたら…
ということで漁協生産の名産品のひじき・ふのり
(これがまたコスパ良いのです)
これらを購入。
まな板を、やはり青森名産の香り良いヒバにした。

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