2025/09/29

詐欺電話の補足

「どうやら詐欺電話」の補足です。
結局電話をかけてくる側はふたり。
信託銀行と名乗る人、そしてギフト(?)側の人。
最初の日は「(ギフトの電話は)後日ご連絡が行く」と。
そして後日、一旦信託銀行の人、
そしてほぼ間髪入れずにギフトの人から電話が入った。
ここ、ポイントかと思います。
立て続けに電話して、考えるすきを与えないのは
詐欺電話によくあるやり方と聞いたことがある。 

ついでに。
電話番号を教えてくれというとすんなり教えてきた。
「何分後に電話くれますか?」だって。
とろい・・・。
あとでネットで番号検索したら登録のない番号だった。


2025/09/27

どうやら詐欺電話 2

2023年7月に「どうやら詐欺電話」を書きましたが
今回は今週あった詐欺電話、横浜市民限定版!?
(既に警察には報告済み)

固定電話に「〇〇様のお宅ですか?」とうちの苗字。
「み〇〇信託銀行」と名乗る男性、曰く
「この度味〇素が横浜市内に新工場を建てるにあたり
 横浜市の方に定期預託券を発行するのですがその権利がございます。」
ここで社債のようなものか?と頭によぎる。
 「お求めにならない場合はその権利を他へお譲りすることになります。
 譲った方にも御礼として(とか感謝としてとか、そういった類のことを言った)
 ギフト(だったかプレゼントだったか)がありますが
 その手続きが必要で、その件は後日またその担当から電話があります」
というようなものであった。

先週あたりから来月開催のコンクール準備でいろいろ忙しく
煩わしいし、わけが分からないので、とにかく
「そうですか。定期なんちゃらはいらない、誰かに譲るのは構わない」
と返事をしてその日は終了した。
とにかくわけわからないが、詐欺電話ではなかろうかネット検索。
しかしこれに似たような話は一切出てこなかった。

で、1~2日後予告通りに電話がかかってきた。
どういったやりとりをしたかはここには書かないが
強硬に拒絶したので一切金銭的被害にはあっていない。
しかしこれはかなりの人がひっかかるのではないかと思った。
脅されるような詐欺電話でなく(現在多いのは携帯の未払とか
免許証が偽造されているとか、あなたも犯罪に加担してることになるとか)、
むしろおいしい話を2段階用意。
権利がある、それを人に譲っても何かもらえる。
そのように誘導して個人情報を聞き出すのだろう。

翌日直接警察署に出向いて報告しておいた。
私が住んでいる戸塚区は横浜市の中でも詐欺被害額が多い。
私の話をメモしながら聴いていた方がおっしゃっていた。
とにかく処理しきれないくらいの件数で
しかも拠点が海外だからにっちもさっちも・・・らしい。
「このような電話があったということを
 ご近所の方にもお話しておいてください」
と最後に言われたよ。

今回相手は「横浜市の方に」と言ってきている。
定期預託券なるものは正式にはないみたいだ。
忙しいのでこれ以上この件について追いかけるつもりはない。
戸塚警察署の方はこの手口は初めてとのこと。
とにかく新しい口上の詐欺ストーリー、お気をつけて。

2025/09/20

萩が咲きました

庭の萩(白色)が咲き始めました。
先日出かけようとしたところ
家の前でご近所さんにお目にかかったので
いつものように「こんにちは」と挨拶をしたら
「萩が咲いたので」とスマホをかざし
「毎年定点観測しているんだ」とおっしゃった。
ちょっとびっくりした。
そもそもこの日の萩は本当に咲き始めたばかりで
かなりその目で見ないと開花していることに気が付かない。
こうして数日経つと萩はご存知のようにすぐ散るので
私などは咲いたことより散ったことで萩の開花を知る・・・
みたいなところがあるから、
この咲きはじめたばかりがわかるのは「毎年定点観測」
してくださっているからで、それは本当のことだと思う。
「いつも楽しみなんだ。萩といい、この果物の花といい」
(メスレのこと。写真では萩の奥に見える木。
 この方は夫から聞いたメスレの思い出話も
 きっちりと覚えていらして、これにも驚いた)

そういえば春にも通りかかったご婦人から
梅の花の写真を撮らせてほしいと言われた。
庭には紅梅と白梅と隣同士に植わっているので
一枚に二色の梅が納まるからそれが撮りたいと。

我が家の庭は写真でわかるように
道路より高い位置にありフェンスなどがなく、
しかもいろんなのが植わっていてジャングルである。
この狭い庭でしゃがんで草むしりをしていて
奥へ奥へと進んで行ったら戻れなくなり
あわや遭難!! ウソだろ! と思ったことさえある、
本当にジャングルなのだ。

夫にこのご近所さんとのことを話したら
「うちのように庭木がある家って少ないのじゃないかな。
 垣根がある家はあっても」
そうかぁとウン十年とな~んにも考えないで
これらの老木となってきた庭木と生活してきたな。

ジャングルだろうが、メスレ収穫が大変だろうが、
梅仕事が大変だろうが、道路掃除が大変だろうが、
毛虫が大変だろうが、剪定が大変だろうが、
これらの木々はご近所さんを喜ばせている
なんだかありがたい庭木たちであることを知った日であった。
一緒に年をとってきたけれど、お互いもうちっとがんばるかね。

2025/09/07

「丼」という漢字

 昨年の初夏まで家の処分などに関わった親戚の叔父は
現在高級老人ホームで余生を過ごしているが
その叔父は現役時代、長年中国でビジネスをしていた。
20年前に雑学本『漢語ロード散策』なる本を執筆。
中国文化を取り混ぜて、漢字の由来とかを
叔父が独自の切り口で書いた非常に面白い本である。
烏龍茶はどうしてこういう字を書くの?
烏のように黒く、龍の爪のように丸まっているとか。
「丼」という漢字の項目も印象に残っている。

日本も最近は印鑑を使う回数も減ってきたが
叔父曰く、中国では使うことがなかったらしい。
それにもかかわらず街中には多くの印鑑屋があり
ほんの数時間で印鑑を作成する。
私も叔父を尋ねて北京に行ったとき多くの職人を見た。
叔父も「三七子ちゃんも作るか?」と何度も誘われた。
さて、叔父の姓は平井というのだが、
中国人からプレゼントされる印の多くは「平丼」だ。
著書曰く、「井」は井戸の枠を表しているが
「丼」は湧いた豊かな水を貯えていることを意味するらしい。
カラ井戸ではよろしくないということで「丼」と
先方は叔父を思って「平丼」の印鑑をプレゼントしてくれたというわけ。
当然、引き出しの肥やしだと書いている。
(おや、そういえば片づけた時には見なかったなぁ、その印鑑)

8/23日経の阿辻哲次氏のエッセイ「漢字そぞろ歩き」に
この「丼」のことが書かれていた。
こちらを読んで更におもしろいと思ったのでご紹介。
江戸時代に飯や蕎麦などを大きな器に一膳盛りする店が登場。
安いのが取り柄で愛想もなく突っ慳貪(つっけんどん)から
「慳貪屋」といわれるようになり、そこで使われる器が
「慳貪振り鉢」と呼ばれて「どんぶりばち」になったとか。
ここからがなんとも日本らしいというか。
井戸につるべを投げ入れると「ドンブリ」という音がする。
井桁の中のチョンとある点がつるべね。
つまり丼は擬音語を訓読みにあて名詞にしちゃったわけ。
この擬音語が豊かな日本ならではと感じたわけです。

ちなみに阿辻氏も叔父も「丼」という丼料理は中国にないという。
「天津丼」 ないですぜ。

2025/09/02

山さんにあったかいお茶、入れてあげたい

山さんが亡くなった。
私は山さんの大ファンであった。
中学生の頃のこと。
金曜日の夜は「太陽にほえろ!」なのである。
七曲署の捜査1課のなかで一番人気は殿下だっただろうか。
次はジーパンとかテキサスとかの若い刑事。
しかし私は山さんが大好きで下敷きにも写真を入れていた。

私と同じように山さんが好きだった友だちがいた。
最近彼女とはよくコンタクトをとるのだが
会うたびに山さんの話になるのだ。
私たち、山さんが好きだったね、という話ではなく、
当時この捜査1課のお茶くみの女の子の一般公募があり
彼女と私は半分は真剣に「どうする?」と話し合ったのである。

「山さんにあったかいお茶、入れてあげたいよね」

この一心のみである。応募しようかぁと。
「バカだったねぇ~私たち」と会う度に笑い転げるのだ。
昨晩も「幼いというか、本当にバカだったねぇ」とやりとりした。

露口茂はその後NHKのシャーロックホームズの吹き替えも。
これも当たり役でしたなぁ。
演じたジェレミー・ブレットも素敵な人だった。
映画「マイフェアレディ」のフレディをやった人です。
小学生の時この映画を観て私はひとめぼれしたのである。
シャーロックホームズを演じている役者と知ったのは
う~んとう~んと後だった。
1988年か89年にロンドンの舞台でシャーロックホームズを観た。
テレビでずっと観てきた人を実際に観ることができるなんて!
うれしかったなぁ。セリフなんてひとつもわからなかったけれど。
(このジェレミーブレットの話は余談です)

とにかく私が大好きだった山さん。
渋かったなぁ、かっこよかったな。