数年前まで不定期に開催していた
我が教室の軽~い発表会。
会場がなかなか抽選で確保できなかったので、
ここ数年は会場を小さな部屋に変更して
3か月に1回の練習会という形にして早2年。
あみだくじで演奏順を決めて披露するのだが
私も演奏するようにしている。
最近は『今日欠席の生徒さんの練習している曲』
を弾かせてもらうこともある。
先日はサグレラスの『マリアルイサ』
急遽、この曲を選曲した。
13日の木曜日その生徒さんから電話をもらった。
80歳を少し過ぎた男性で10年ちょっとのお付き合いだ。
「先生、コロナにかかって入院している。
コロナはよくなったが、多臓器へ炎症がみられるから
とにかく2週間は休むからね」
とてもとても心配した1週間を過ごした。
高齢であること以上に喘息をお持ちだったので…。
そして…他界されてしまった。
訃報を伺ったのは22日土曜日。
17日に亡くなり21日に葬儀を済ませたと奥様から電話。
2年ほど前からだったと思うが
「もう新しい曲はチャレンジしない。
リストを作ったから、これを順番に何回もやることにする」
と12曲を少なくとも3回か4回目かとグルグルとやってきた。
3月初めの最後のレッスンのとき練習していたのが
『マリアルイサ』だった。
月曜日に娘さんと電話で話をした。
娘さんはご主人の仕事の関係でずっと海外生活だったが
「娘と孫が今月に戻ってくるのだ」と
最後のレッスンのときに嬉しそうにおっしゃっていたので
伺ってみたら「帰国したのが前の週の週末で」
入院前の2日間は具合が悪そうだったが一緒に過ごせたという。
「お父様はとてもお話、というか説明のお上手な方でした。
私がまったくわからないことでも、わかりやすく、
一度でわかるようにご説明くださる方でした」
私は「お仕事とかどこかでレクチャー経験とかあったのですか?」
と質問をしたことがあるくらい、
どんなことも確実に私にわかるようにお話くださる方だった。
そのように娘さんに話したらすぐに合点なさり
「そうでした。私はなんでも父に相談をしてました。
父はその時アドバイスというのではなく、自分の経験や
体験をふまえた話をしてくれる人でした」
他に少しだがいろいろ話を伺い
「すてきな父娘の関係でいらしたのですね」
とうらやましいくらいの良いお話をしてくださり
私はウルウルしながら素直にそう申しあげた。
ちょっと、いや、かなりショックな週末だったが
娘さんとほんのちょっと思い出話ができてほっこりもした。
ハンチングとシルクのマフラーのお似合いの方でした。
初夏に我が家のメスレを楽しみになさって
ありがとうとチョコレートを大人買いしてくださったり。
私の方こそ、たくさんのことをありがとうございました。