何年かぶりに株主総会へ行ってきた。
今までにも何回も行ったことがある会社だ。
他の会社はほぼ行ったことがないと言っても過言ではないので
この会社の総会の雰囲気しかわからない。
私は父が経済の専門家だった。
就職し1年経って普通預金に小銭がたまった。
「定期とか定額とか、金利の良いのはどこか教えてください。
しばらく手をつけそうにないお金がある」
と父に相談すると
「いくらあるんだ」「15万」「株にしろ」
ということで株投資人生がスタートした。
当時は15万円のはした金では1社の株はとても買えなかった。
父が投資する株の数パーセントを分けてもらう方法。
自分で銘柄も探せずおんぶにだっこでお金を動かしてもらった。
(現在は父ではなく夫に代わっており、
結局私は銘柄探しもできないまま老齢化しました)
しかしとにかく父は専門家なので心得だけは教わり
今でもしっかり覚えている。
1.一生持ち続けようと思える会社に投資しろ。
2.明日必要なお金のためには絶対やってはいけない。
使わないお金でやること。
3.購入したら売値を考えておけ。
もっと上に行くかもと思って欲を出してはいけない。
1円の浮き沈みで泣くことになる。
忘れもしない初めての投資は「三井東圧化学」157円
16万円くらいで買えたわけです。
『これを一生持っていればいいのかぁ
何をしている会社なのかなぁ
大船に会社があるし、まぁいいか』
一生どころか数年で利益確定で売り、
今、この会社は存在していない。
で、今回総会に行った会社はこの父の心得「1」に一番沿っているか。
とにかくこの30数年の株購入歴で一番印象に残っているのが
今書いた三井東圧とこちらの会社なのである。
この会社が上場するときに夫が購入を強く推した。
通っているジムでの友人が若いがその会社の役員をしていて
投資したかったようである。
金額は覚えていないがかなりまとまった額だった。
私は「え~っ? そんなお金ないよぅ~。
定額おろさなければないよぉ~」
「解約、おろす!!」
「ひぇ~、解約してまで買わなくちゃなんないのぉ~?」
25年くらい前のことです。
つまり25年くらい前の上場当時からこちらの株主総会は
スケジュールが合えばちょこっちょこっと顔を出していた。
一時期お土産目当てに大勢来ていたが
お土産を出さなくなり、私も行かなくなり、
私は10年ぶりくらいに今年行ったことになる。
いやぁ~すごい人であった。
質疑を聞いていて株主のこちらへの会社愛が伝わりましたなぁ。
他の会社の総会へはほとんど行ったことがないので
どんな雰囲気かわからないけれど
聞いていて面白かったなぁ。
株主優待がすばらしいので有名な会社。
だから一家家族皆が保有している場合も多いのだ。
しかし例えば電鉄会社のように
保有株数が100株以上は優待乗車券〇枚
500株以上は〇枚、などのような差がなく
最低500株以上を保有しないと優待は受けられない。
当然この点について質疑があった。
「NISAで投資する人も多くなったので
500株に満たない株主にも優待を出すことはないのか」
というものであったが会社側はきっぱりと否定。
ちょっと軽いヤジが飛んでいたが
私はそれでよいと思ってる。
過去に出た総会で現会長である社長の発言が
強く印象に残っている。
「優待が良いのは、株主にこの会社を愛してもらい
いつまでも(株式を)持っていたいと思ってもらいたい。
長く保有していただくことを考えてる」
というようなことをおっしゃっていたからだ。
私はこの会社のクセのもっのすごく強い社長(現会長)も
ちょっと気に入っており
「私は以前の貴方の発言を覚えていますよ。
方針を変える必要はないですよ、がんばれ~」
と言いに行きたかったくらいだった。
でも言ってきたよ。出口で案内している社員さんに。
メモりながらよろこんでくれたよ。
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