教室の発表会をやったので間が空いてしまった。
ここ数年温泉旅が多かったので
名古屋のような都会の素泊まりが
こんなに安いとはと思えるようなホテルで一泊し
早朝彦根へ向かう。
特急しらさぎの彦根の一つ手前米原下車。
そこから普通列車で一駅・・というわけだったのだが
なんと事故だったかで運転の見込みたたないとのこと。
幸い並行して近江鉄道が走っているのでそれに乗る。
彦根城へ向かって歩いたわけですが
その前に『埋木舎(うもれぎのや)』
井伊直弼が藩主になるまで過ごした場所へ寄る。
15年くらい前に日経に連載されていた
諸田玲子『奸婦にあらず』読んで興味をもった住まい。
井伊直弼は藩主の十四男。
直弼は庶子ではないからどこかの養子になるとか
お坊さんになるとか、でなければ質素に生きていくかしかなく
どこのお婿さんにもなれなかったので
生涯貧しくこの控屋敷を自ら埋木舎と名付けて
ひっそりと生きようとしてたのね。
どんなに質素でこじんまりした住まいだったのだろうと
小説を読みながら想像していたのだが
行って思いのほか大きかったので驚いてしまった。
建物にあがって中を見ることはできないが
玄関に平面図があってず~っと眺めていた。
こちらそのお玄関
私は平面図とか地図が大好きなのだ。
「?!」
私しか来館者はいないので受付の方をお呼びし
「平面図のこことこことここはトイレですか?」
そんなに驚くことはないと思うのだが、かなり驚かれてしまった。
「えぇっ? どれですって?」
「図面のここ、ここ、ここ、です。この狭さはトイレかなと」
「あぁそうです。」と外側から一カ所ずつ案内してくださり
「ここは内側からでなく、このように外から入る」
おっ、ほんとだ! 外扉であった。
「隠遁生活したところというから
どれだけこじんまりしているかと想像してましたが、
存外広い屋敷で驚きました」
と言うと
「藩の控えの建物なので藩士も出入りし使われていたのでしょう」
な~るほど。
彦根博物館で彦根屏風を見て、がんばって登りましたよ彦根城。
有名なお城ですから外観写真や櫓の写真はよしとして
私がすっごいなぁと思ったのは梁ですね。
当時のままの梁です。
このお城3階建て?
とにかく傾斜50度くらいはありそうな階段を上り下り
天井ばかり見ていた「すごいなぁこの梁」
帰宅し調べると最上階天守の梁が一番見ごたえあったみたい。
昼には彦根をでないと夕方からのレッスンに間に合わない。
急いで駅に戻り観光協会の方に何か食べられるところを教えてもらう。
「彦根B級グルメ、近江ちゃんぽん!」
なんと近江牛でなくラーメン食べて帰れってかいっ!
店は駅前というので電車の時刻も気になるのでここで妥協するか。
そんながっかり気分でお店へ入る。
申し訳ない。おいしかったです。あっさりした和風しょうゆでした。
彦根でお急ぎ食事でしたらおすすめです。
この2日間博物館美術館をまわって
実はたくさんの刀剣を見ました。
刀剣に興味のある方も多いと思いましたけれど
何本も何本も見ながら(ちゃんと見たよ)
『あぁ、刀に興味なくて良かったなぁ』と思ってしまった。
あの輝き。でも私にはどれも同じに見える。
これを突き詰めたいと思ったら大変なことだと思いながら
何本も何本も見ました。
鞘とか鍔も一緒に展示されていればありがたく・・・。
彦根城のおかげでしっかりお尻筋肉痛。
1週間近く疲れが残ってしまったらしく
整体の先生にもしっかりバレバレの足となっていました・・・。
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