2021/08/16

寿司はスペシャルだった

ちょっと口が悪いですけれどご勘弁くださいね。
夕方のニュースなんだかワイドショー何だかわからない報道番組。
そのなかでかなりの頻度で話題になってるとか
人気があるとかで「回転ずし」のお店の映像が流れる。
映像には子ども連れのファミリーが多いのだけれど
小さな子どもが行儀もなにもあったものでなく
「おいち~いっ!」と寿司をほおばりながら言うのですな。
まぁ映像のために言わされてるのだとは思うけれど
それを見るたびに私は思うのです・・・
『こんなちいちゃなうちから寿司なんか覚えちゃって』とか
『きちんと座って食べろ!』
『口に物を入れてしゃべるんじゃない!』
はい、口がわるくってスミマセン。
そして半分はやっかみですね。

私が子どもの頃、寿司がどれだけスペシャルなものであったか。
家に大切なお客様がいらして
近所の寿司屋さんから樽でお寿司をとったときの喜び!!
もちろんお客様用ですから手を付けることはないけれど
心の中で(余ったら食べさせてもらえるっ!!)
と思ったものでした。
寿司屋に行く、なんてことはさらにスペシャルで
今でもハッキリと記憶に残ってるくらいです。
そもそも外で食べることはスペシャルだったでしょ。
同世代の「ちびまる子ちゃん」の漫画にも
そんなエピソードがあったから我々の世代は
共感してもらえると思う。

それが35年くらい前(これは私の感覚)に回転ずしなるもの登場。
私の中で「寿司屋」をどう位置付けしていいかわからなくなる。
とはいえ今ほど乱立していないので、
その回転ずしもすぐには体験していない。
初めては兄に連れて行ってもらった。
家から車でそんな遠くないところにできたからだ。

店の前でこんこんと諭される(さすが大学教員!)
「三七子、いいか、ここを寿司屋と思ってはいけない。
 寿司を食べにきたと思うな。遊びだ、おやつだと思え。
 とにかく寿司屋ではないと思え。そう思って入るんだぞ!」
なっ、なんだ? すぐに入らせてくれないの? って感じ。
私、従順なので兄の言うことはききましたわ。
店を出ると「なっ、面白くおいしかったろう?」と
今でいうドヤ顔の兄。
(同じうんちくを結婚する前、やはり回転ずし未体験の夫にする)

それが現代ではどうでしょう。
お小遣い握って(とまではいかない?)食べられる身近な店となる。
寿司は江戸時代のファーストフードでしたから
簡単であることは確かかしらね。
でも私はテレビ映像の中の4~5歳児の映像を見るたびに
『ふん、何よ』にちょっとやっかみ、口悪くなるのです。
「こんな子どもに大トロの味なんて覚えさせなくていい」
とテレビを見ながらしょっちゅうほざいているのです。

今の子どもたちってどんな食べ物に
私が経験してきたようなスペシャルな思い出を作るのでしょう。
私、たくさんありますよ、特別な食べ物。

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