ちまたで遭遇する小学生に昭和の人間の私は驚かされる。
先日の朝、どうやらその日は今年初の登校日だったらしく
通学の小学生はどのような冬休みだったかを話していた。
その小学生は我が母校の子どもたちであったが
そんなに豊かなの?と耳を疑ったのだが今は普通なのだろうか。
ふたりともホテルで過ごしていたというのだ。
私立だし、そりゃ公立よりもお金がかかるから
それなりに豊かな家庭の子どもたちかもしれないが。
もしかしたらホテルで過ごすのは決して豊かな証でなく
庶民的な過ごし方になっているのか。私にはわからない。
我々の時代にホテルで正月というのはあったのだろうか。
年末の障子の張り替えとか、のし餅を切るとか
年始の墓参りとか親戚に挨拶に行くとか。
お年玉がもらえるかもという楽しみのために
せっせと働いたなぁ~って
そういうのは今はやらないの?
(そういえばホテル正月のうちのひとりは
「もう一日ホテルにいるつもりだったけど
ママがばあばに怒られて帰ってきた」と言っていた)
私がレッスンに行っている音楽教室でのエレベータで。
バイオリンのレッスンが終って帰る母息子。
べた褒め母、まっそれはイイです。
でも楽器くらい子どもに持たせないのか、手ぶらだぞ。
お母さんはハンドバッグも買い物袋も持ってるぞ。
もう5年生くらいになっているから持てるだろに。
どこかにぶつけたら大変と思って母親が担いでいるのか。
そうか、子どもに驚かされたわけでなく
現代の親子関係に驚いているのですね、私は。
同じ日にスーパーでやはり小学生の男の子が
何かしてくれたらしく、母親がはちきれんばかりのうれしさで
「どうもありがと~ぅ⤴ 」って、そんな風に言うか?
というテンションであった。
まぁ得てして母親は息子には甘いですな。
私が見えているのはごくごく一部の幸せな母子だろうし
豊かな家庭の子女だとわかっているつもりだ。
自分の育ってきた境遇が私の判断の基本になりかねず
まったくそれが正しいと思ってもいない。
ましてや数十年の時代の違いがまったく違う価値観を生み出す。
でも『なんかおかしくないか?』はいつもくすぶる。
「不適切にもほどがあること」を言いだしそうだが
こんなタイトルが流行語になるのだから
もやもやと思っている人は多いのでしょうねぇ。
一方で多くのエリアに「子ども食堂」などが存在していることも
忘れてはならないのである。