ハワイ島マウナロアが噴火している。
38年ぶりだそうだ。
溶岩は島の中心を走るサドルロードに近づいているという。
今回の噴火のニュースを受けて夫が
「マウナロアってどの辺?」というので地図を取り出す。
あらためて地図を見ながら、正直、心の中で
「ごめん、マウナロア、あなたの存在を忘れていた」
と、つぶやく。
23年前初めて訪れた時、
サドルロードをレンタカーで走ることは禁じられていた。
日本の四国くらいの大きさと言われるハワイ島。
外周する道と州都ヒロと西の玄関コナを結ぶように
島の中央を通るサドルロードがある。
サドルのようにアップダウンがあり
昔はそんなに道幅もなかった(と思う)。
とにかくレンタカーはだめだったのだ。
3年前に一人で訪れたハワイ島。
サドルロードが新しくなって走行できることを知らなかった私は
コナ空港から南回りでヒロの方へ4~5時間くらいかけて向かっていた。
コナ飛行場から島を南下するとナアレフという、
サウスポイントの入り口の小さな町になる。
そこからヒロへ向かっては簡単にいうと北上(東北上)する。
ハワイ島は天文台すばるのあるマウナケアと
マウナロアという富士山より高い山があり、
それに分断された島は東西でまったく天候が変わる。
昼過ぎにコナを出発したがこちらは快晴。
しかしナアレフ過ぎて北上し始めると
曇り空、ポツリポツリ、ザ~ッの雨。
この状態がコロコロと変化していた。
天気が良くて、気持ちにゆとりがあれば
この長い緩やかな登り道の左手に
穏やかなマウナロアが優しい姿で
私を迎えてくれていただろうが
天気が悪く疲労が出始めた私には
半泣き状態で運転していた。
家の周辺を3~40キロでチンタラ運転している日々
そんな私がいきなり一人で左ハンドル
時速90キロキープで3時間以上
2台でも後ろに着いたら道を譲ろうにも
譲るところがなかなか見つからず・・・
今思い出しても本当につらい運転だった。
疲れ切って目的地に着いた翌日に
訳あって再びキラウェアから数十キロ南下
つまり逆走していた。
そのときは前日ほど天気は悪くなかったので
ずっと右手にマウナロアを感じて走っていたのに
夫とともに地図を見るまでそれを忘れていた。
地図を見ていたらまた行きたくなった。
地球が生きていることを実感する島。
女神ペレが怒っているのだろうか。
ヒロからコナへ戻るときはサドルロード走りました。
素晴らしい道でした、早かった・・・
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