2024/07/25

タコ以下の学習力

うっ、暑い…。掃除機なんぞかけてしまったよ。
今週、給湯器が壊れました。
幸い2日後に修理が入りホッとしました。
5ヶ月休会していたジムに今月から復帰したので
お風呂の心配はしなかったのですが
こういう大きな機器が壊れるとぞっとします。
部品交換で済むのか、全取り換えか・・。

先日レッスンである生徒さんに
「こういう指の運びのむずかしいところは
 ここだけ何度もやって指に学習させて・・・」
と申しあげました。
私はおそらく頻繁に「学習させて」という表現を
使っている気がしますが、その生徒さん
「指に学習させる、そういう表現があるのですね」

学習
私はタコ以下と教育学をする兄に言われた過去がある。
「タコでも学習するのに、あなたは学習しないのか」
もう30年以上も前のことだけれど
赤飯を初めて作ったときのこと。
来客の予定があり、その時にふるまおうと思い
当日失敗したらいやなので事前に練習したのです。
私が参考にしたレシピは本格的に蒸し器で作るやり方。
茹でたささげは最初からでなく、途中で加えるやり方でした。
そして2回とも同じようにささげを加えるタイミングを間違えた。
その時に言われたのがこのセリフでした。
なんでもタコは一度入ったたこつぼは覚えているそうで。
同じ間違えを直近でしたためにこのようにボロクソです。
以来、私はいつも私の学習力は「タコ以下」と思っています。

あっ、むずかしいところは反復練習ですよ。
歌いながら何度も繰り返し練習しましょう。
それが学習です。
勉強と学習は違うのよ。

2024/07/14

夏野菜は今がピーク

夏野菜の収穫、消費も今が一番のピークでしょうか。
おとなりK先生農園のおかげで
毎日「今日はどうやって食べようか」
とうれしい悩み(悲鳴?)を抱えています。
夫は連日労力を惜しまず、土づくりや植え替え
肥料やり・水やりなど汗だくになっています。
見栄えの良いお野菜はご近所などに配るので
うちには巨大なきゅうりやズッキーニ、
雨に当たって割れてしまったトマトとか
「フツ~の形の野菜はないの?」
と贅沢な小言を私は言ったりしています。

もう1か月くらい前の写真ですが
誰も何とも思ってくれない写真なのだけれど
私は『まるでクリスマスツリーのオーナメントだぁ』
とキャッキャ喜んで撮りましたけれど、ピーマン。
まだ3~4センチくらいの大きさのピーマン鈴なり。
「クリスマスツリーみたいでかわいいでしょ~⤴⤴」
と数人に見せたけれどふ~んという感じだった・・・。

ところで読書がストレス軽減につながると言われますが
この2か月くらいまったく読書が進まなかった。
でもそのかわり、私にはこれらの収穫野菜が
かなり心の平安を与えてくれたのではないかと感じてます。

葉物野菜などの土落とし。これがかなり良いかと。
チンゲン菜など根元にかなりの土がついているので
一枚ずつはがして丁寧に洗う。
面倒な作業でそのたびに農家さんは大変だなと思うけれど
静寂な中で土落としやトマトの痛んだ部分の切り落とし
そんなことをしていると安らぐ感じがします。

先日テレビで「梅仕事」のことをやっていましたが、
青梅を水に入れた時にできる空気の層が美しく
そのことをどなかたが話していました。
梅仕事をした人にしか見ることができない
すごく幸せな美しさ。うん、同感。

読書は先週から復活しましたっ。
2か月停滞した大きな原因はなんとなくわかっている。
大江健三郎。

2024/07/12

大きく片付きました

時々ぽつりと書いていた親戚の家の片付け。
その家の売却が急遽成立し、6月末に引き渡せねばならず
家の中を空っぽにするため怒涛の6月を過ごした。

叔父夫婦と言っているが、正確には父の従兄弟。
我々の祖母と叔父の父親が姉・弟という関係である。
80代半ばの叔父夫婦には子どもがおらず
北海道出身ということもあり近隣の親族は私たち兄妹。
ということで私たちが中心にこの約5年間
ヘルパーや訪問介護、ホームへの入居、
不動産の売却などなどの実働をしてきた。
もちろん私たち2人だけでなく、兄嫁、夫はもちろん
札幌の甥っ子とか叔母の弟とグループLINEを作り
皆の協力なしにはやってこられなかった。
この5年間のことを思い返すと
後ろから押し寄せる大きな波に飲み込まれる直前に
何とか逃げて飲み込まれずすり抜けたと思わざるを得ない。

もともと人の世話になってはいけないという意識も強く
電話をしても「大丈夫だから」としか言わなかった叔父。
しかしまったく大丈夫ではなくて、
5年前に我々が介入し叔母をホームにいれなかったら
叔母の命はなかったと思っている。
その直後、コロナが蔓延する直前に叔父の白内障手術入院。
別荘にしていて毎年花火を楽しんだ
鎌倉の海辺の不動産は最高値で売却。
認知症が進み、ひとり暮らしは難しいからと
ホームドクターや皆でホーム入居を勧めても
なかなか首を縦に振らなかった叔父は
ほんのちょっと酔っぱらって転んだ近くが派出所で
「警察沙汰」になったことですんなり入居。
そして50年近く暮らした家の売却も
叔父の認知症の進行度がつるべ落としのごとく早いので
今年中に何とかしなければという状態だった。

叔父夫婦は現在同じ老人ホームで穏やかに生活しているが
家が売却されたことに伴って住民票を移動しなくてはならなかった。
そうなりますと、マイナンバーカードも書き換え。
金融機関にも届け出なくてはならないのですね。
ほんじゃぁと住所変更をする前に
使っていない金融機関を閉鎖することにした。

叔父はもともと口座は少ないので閉じる必要はないが
叔母は閉じられる口座を複数持っていた。
閉じるには通帳、印鑑、キャッシュカードの3つが必要。
しかしである、カード見つからず、印鑑もわからない。
そうなると「マイナンバーカードとご本人様」が必須である。
(もちろん委任状という方法もあるがチョ~面倒)
ホーム内での生活がほぼ車椅子の叔母が外出可能か施設の人と相談
叔母が自身の住所氏名をサインできるかも確認し
家を片付けた時に集めた10本以上の印鑑を持って、
叔母を連れて金融機関へ行く。

ここまでこんなに長く書いてきたが、お伝えしたいのはここから。
銀行にあるちょいとオシャレな黒いペン差しにセットされた
ヒュッとしたカッコイイ黒いボールペン。
あれは筆圧の弱くなったお年寄りにはまったく書きづらい。
その日3つの金融機関を回ったのだが
最後に寄ったゆうちょが普通のボールペンで
叔母も一番上手に書けていた。
「一日、何回も書いたからうまくなっちゃったね」
と最初は言っていたのだがそうではなかった。
テーブルの高さも敷いてあるシートのやわらかさも
普通に売っているすべり止めのついたグリップのボールペン
すべて考えて置いていると局長さんはおっしゃった。
「ゴムのすべり止めがあり、少し太字のが良いのです」

ホーム入居後ほとんど外出することがなかった叔母。
暑い中3つもまわってかなり疲れさせてしまった。
義姉も私もかなり疲れたから叔母はさぞかしである。
でも叔父より理解力がある叔母なので
我々がすべて片付けていることもわかっていたし
銀行も回らなくてはことは承知しがんばってくれた。

10本以上持っていった印鑑はすべて一致しなかった…
「こちらの紙にすべて押してくださいませ」
「すみませんが、マル系か楕円系かだけでも教えてくれませんか?
 こんなに持ってきているんで」(と見せる)
「…ちょっと確認します‥‥マル、丸い印鑑です」
「まるい印鑑ですね」(とポンポン押しまくる)
「調べましたがこちらには一致するものはございませんでした」
「・・・・・・・」

資産分散ができるのは管理ができる若いうちだけ。
とにかくまとめましょう、シンプルにしましょう。
モノは整理し執着しないようにしましょう。
自分でできることはやっておきましょう。
後回しにしてはイケマセンッ!!
あっ、それとお仏壇をお持ちの方もどうするか考えてね。
叔父夫婦はとってもシンプルに生活していました。
きちんと整理されていたし、片付けやすかった。
でも亡くなってもいないのに、自身で片付けることもできず、
私たちがやったということが、
私にはさびしいというか、悲しいというか、なんというか。
そんなもやもやとした思いも残っているのも本心です。