もう何年振りだかで銀行の窓口でお金をおろした。
コンクールの賞金やスタッフ代など合わせて
かなりな金額のお金、しかも新券で準備するので利用した。
で、つつがなく払い出しとなり、
トレーの上に札束と封筒一枚が出てきた。
「お待たせしました。どうぞお確かめください」
とカウンターの向こうのお姉さまがおっしゃった。
「あの券種を書いた紙、見せて頂けますか?」
(1万円札〇〇枚、5千円札〇〇枚とか書いた紙)
「こちらですか? はい、どうぞ」
と渡される。そして私
「あの、ここで数えていいんですか⤵?」
とお札を数えるジェスチャーをした。
するとお姉さま、驚いたようで
「いえいえ(と手を振り)、機械が数えておりますから」
とおっしゃった。
「そうですか。お確かめくださいと言われたので
ここでお確かめするのかと思いまして」
「機械がやっておりますので確かだと思いますのでね」
「つまり私は、ここで数えて確かることはせず、
その機械を信じて帰れば良いということですね」
と、しゃべりながら
(なんでこんな話をしてんだぁ~)と思った。
夫に一緒に行ってもらったらウケたろうなぁ。
当初は金額が大きかったので夫は
「一緒に行こうか?」と言ってくれていた。
いやいや大丈夫、大丈夫と一人で行った。
彼が一緒に行ったらウケたろうというのは、
夫は大学卒業後、数年銀行の勤務歴があり、
手首をしゅわんしゅわんと動かして
新札をトランプのように広げ
5枚ずつですか、数えることができるのだ。
「お確かめください」と言われて
皆の前でそれやったらうけたろうなぁ。